2018年9月13日木曜日

舞い落ちる者たち



すっかり風が冷たくなり
日々平均気温も下がり始めた最近。


徳沢ロッヂでは早くも昨日
各部屋のヒーターの設置が完了しております。


来週くらいから
どうやら太陽が顔を出しそう?!
な予感ということで
朝晩の冷え込みが予想される徳沢です。


ご入山の際には
防寒着の他にニット帽やネックウォーマー等の小物、
いざという時のためにホッカイロなんかを
ザックに忍ばせておくと安心ですよ♪





ロッヂの表玄関の掃き掃除は
毎日の日課です。


ハルニレの巨木が立ち並ぶロッヂ前には、
毎日掃いても
毎日何かが落ちたり舞ったりしています。





ハルニレの種。
リュウジョの綿毛。
飛ばされた小枝。
紅葉した葉っぱ。
枯れ落ちた葉っぱ。

もう少しすると
冷たくて白いものが
舞うかもしれませんね…




落ちているものや地面の状態で
昨晩の天気が想像できたりするので、
玄関の掃き掃除は
大好きな業務のひとつです。






舞い落ちるものの中には、
子孫を残すために
自らが舞っているものもありますが、
その多くがそれぞれの役割を果たし
また自然に帰っていくという
サイクルを経ています。



樹木は自身の成長のために
ソーラーパネルのように葉を生い茂らせ、
より多くの栄養分を得るために
太陽の光を浴びようとして
たくさんの葉をつけるそうです。



さらに
落ち葉となっても
その周囲の土の栄養分となり
言ってみれば
『生まれ変わり』を果たします。





とても素敵だと思いませんか?








いつも思いますが、
自然って相互の支えあいがとても重要で
葉の1枚1枚でさえも
己の成すべきことを心得ていて
それを確実に繋いでいく。


…何十年、何百年と。

確実に…です。






本当にすごい…!
本当にえらい…!(笑)






だから
掃き掃除をするときにはいつも、
『お疲れさまでした』
『また会えるといいね』
という気持ちでいっぱいになるのです。








そんなに頑張った葉の落ちる場所が、
アスファルトではなく
永遠に続く生まれ変わりの大地であることを
心から願っています。




上高地観光施設事業の詳細及びご予約は下記よりご案内しております

記 徳沢ロッヂ  久道 るみ