2014年10月7日火曜日

頂上から

 台風が去ってからは水彩絵の具ので塗ったような青空が広がる徳沢です。


風も落ちつき、清々しい空を見上げながら歩くと数日前よりも多く陽が瞼をかすめます。


魍魎の吐息のごとく吹く台風の悪風に秋の広葉も居場所を変えたようです。


標高を上げてみるとどうでしょうか。

今年の北アルプスは例年より1週間ほど紅葉の見頃が早いようですね。


写真は9月29日の涸沢です。圧巻ですね。

下から紅葉越しに峰々を見上げていると、奥穂も登った、前穂も登った、槍も登った

などとこの夏を振り返ります。



個人的なことではありますが、登ったと言っても私自身登頂というものにほとんどこだわりがなく、

ただ山歩きが楽しみで山に向かっています。

最近では岳沢から前穂に登りましたが、休日と紅葉の見頃が重なったことで奥穂方面からの

下山の方とのすれ違いを待つことが多く、うんざりして途中で引き返してきました。


槍ヶ岳は高いところが怖いのを理由に槍ヶ岳山荘までが最終到達点です。

焼岳ですら頂上がガスっていたという理由で展望台まで登って帰りました。


そう思うと徳沢から1日でピストンできるところでは蝶が岳と奥穂しか山頂を踏んでいません。

蝶が岳は怖くないから、奥穂はこのあたりで一番高いところだから山小屋で働く記念に、

というだけのことです。


ただ前穂も槍ヶ岳も焼岳ももうすぐ山頂というところまで行ってきたわけですから、

人に話すときは「登った」と断言しています。


その要領で考えると、ちょっと登山口を覗いてみた西穂も登ったと言っていいでしょう。

北穂だって涸沢小屋まではちょくちょく行っていたので登ったうちに入れてしまいましょう。

槍ヶ岳から南岳、涸沢岳あたりもしょっちゅう地図で見てるので登ったことにしましょう。

もはや穂高連峰縦走したも同然ですね。


熟成登山計画と万全装備で行くゆるゆる登山、

体力半ばの妄想登山、

全ては計画作りと体力強化から!

登り始めと休憩は徳沢ロッヂから!

シーズン終盤ですがまだまだお客様をお待ちしています。


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記 徳沢ロッヂ 野尻 繁