7月2日
先日、徳沢地区周辺施設のスタッフ向けに
野生動物対策の研修会がありました。
鐘を鳴らしてお知らせしましょう
上高地にはクマが住んでいます。
クマが出る、ではなく、居る。
もともと暮らしていた場所に、
私たち人間が夏の間だけお邪魔しているのです。
ロッヂの周りでも見かけることがあります。
クマ被害のニュースで恐い動物という印象がありますが、
実際近くで葉っぱを一生懸命食べている姿を見ると、
黒い大きな犬のようでかわいらしく感じます。
そう、上高地に居る”ツキノワグマ”は若い葉っぱや木の実、
それらがない季節は、なんと、アリを食べているんだそう。
(あんな大きな体でアリを食べて凌いでいるなんて…涙）
本来は人間を襲うことのない動物なのです。
クマ達も人間が怖いのだそう。
出会い頭でびっくりさせてしまったり、
小熊を守るために手が出てしまうことがあるそうです。
なので、熊鈴で「通りますよ。」という合図を鳴らして、
クマと出会わないようにしましょう。
日暮れは人通りも少なくなり、明神から先はちょっと心細くなります。
ロッヂにお泊りの際は、16時には着けるように
余裕をもってお越しくださいね。
そして、もしクマと出会ってしまったら…
落ち着いて、刺激を与えないよう、ゆっくり後ずさりをして距離をとる
ことが最善だそうです。
もちろん写真撮影はNGです！
また、人間のおいしい食べ物の味を覚えさせないよう、
絶対にゴミや食べ物を自然の中に捨てたり、
テントの外に放置しないようにお願いします。
このまま、クマ達が住みよい環境であるよう、
私たちがバランスを保っていかなくてはなりませんね。
上高地ビジターセンターでは毎日、
このようなクマの講習会をされていますので、
ぜひ専門の方のお話も聞いてみてください。
