2022年10月28日金曜日

晩秋の涸沢へ

10月28日

みなさま、こんにちは。



最後に雨が降ったのはいつだったっけ・・・

と思い出せいほど、

徳沢は嬉しいことに晴れが続いています。

先輩に聞いてみると、

最後に雨が降ったのは24日の早朝。

そうそう、その日の雨が、

標高の高いところでは雪になり

徳沢から見ることのできる明神岳や前穂高岳が

粉砂糖をかぶったような姿になったのでした。


(時間の流れが速いのか遅いのか、

数日前のことですら

記録していないと思い出せません・・・)


***


さてさて、今日の本題ですが

昨日、相部屋のスタッフとその友人と

3人で、その24日に降った雪を纏っている涸沢へ

日帰りで行ってきました。


朝は6:00過ぎに徳沢ロッヂを出発。

ちょうどモルゲンロートの時間帯。

ハルニレの葉が落ちているので

隙間から濃いピンク色に染まった山を目に焼け付けます。




徳沢園のキャンプ場に出ると

辺りは一面真っ白。

雪ではなく、霜が降りていました。

細かな霜は雪よりも繊細さを感じます。

雪が降る前、今の時期に見ることのできる景色ですね。




もう一つ。

こちらも、今ならではの発見。

横尾までの道のりでみつけた霜柱。



霜花(そうか)とも呼ぶそうで、

根が吸いあげた水分が茎に伝わり

蒸発する際に凍ってできるもので・・・


形は様々。

自然が作り出すものですから

一つとして同じものはありません。

(今思えばもっとじっくり観察して

写真を撮ればよかったなと思います・・・)



横尾でパンを頬張り、

本谷橋で日光浴しながらおにぎりを食べ、

青空が広がる中、涸沢へ進みます。

視界が開けたところで

目の前の景色にハッとさせられます。

何度来ても、季節やお天気で違う顔を見せてくれる涸沢。




ナナカマドの葉はすべて落ち、

実だけが残っていたのですが、

それが、とっても印象的でした。



涸沢のテント場についてカールを見上げると、

うっすらと雪をかぶっています。




涸沢小屋の小屋の方を見てみると

日のあたる場所は雪がなく

秋と冬の間を感じることができました。




小屋は、小屋締めの準備をされていて、

いつもとは違う雰囲気に。

小屋の周りに板がつけられていました。




1時間ほど休憩し、

身体が冷えてくる前に下山開始。




徳沢とは違うカールに流れる空気は

やはり、冷たく、もう秋は終わりですね。

季節のグラデーションに触れた1日でした。


***


10月もあと、片手で数えるほどですね。

徳沢~上高地は、

ちょうどカラマツの黄葉が見頃です。




小屋締めまであと2週間程となりました。

みなさまのお越しをお待ちしております。







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記 徳沢ロッヂ つっちー